インターネットを始めるには基本的に回線事業者(インターネット回線)とプロバイダの2つの契約が必要です。
インターネットの利用にインターネット回線が必要なのはわかるとして、プロバイダはどうして必要なのか、そもそもプロバイダとは何なのか疑問に思っている方はいませんか?
そこで今回はプロバイダについて簡単にご説明するとともに、おすすめの選び方や注意点についても解説していこうと思います。
※ 本記事は2021年6月29日に作成されたものです。
現在の状況とは異なっている可能性があることを予めご了承ください。
目次
プロバイダとは、インターネット回線をインターネットに接続する事業者のことを指します。
私たちの周りには数多くのインターネット回線が存在していますが、これらの回線を使用するためには回線の契約のみ行えばよいのではなく、必ずその回線をインターネットに接続するプロバイダの契約が必要になるということです。
つまりプロバイダ料金とはプロバイダサービス利用料金を意味するのです。
回線をインターネットに接続するためには、パソコンやスマートフォンなどをインターネットに接続する機器やIPアドレスが必要になります。これらを提供するのがプロバイダの役割です。
プロバイダが発行するIPアドレスはパソコンやスマートフォンなどに割り当てられるインターネット上の住所のような存在です。このIPアドレスによってインターネット接続が可能になります。
はじめにインターネットの利用には回線事業者とプロバイダの2つの契約が必要と説明しましたが、回線事業者についても簡単に確認しておきましょう。
回線事業者とは、インターネットに接続するためのインターネット回線を提供している会社のことを指します。
回線には有線タイプと無線タイプが存在します。有線タイプには現在主流となっている「光回線」から、ケーブルテレビ事業者が提供する「CATV回線」、電話回線を利用した「ADSL回線」などが挙げられます。無線タイプには「ポケット型WiFi」や「WiMAX」が存在します。
以下に代表的には回線事業者を記載いたします。
■NTT東日本・NTT西日本(サービス名:フレッツ光)|光回線
■KDDI(サービス名:auひかり)|光回線
■So-net(サービス名:NURO 光)|光回線
■UQコミュニケーションズ(サービス名:WiMAX)|WiMAX
インターネットの契約には、一つのインターネット回線に対して複数のプロバイダから選択できる「プロバイダ選択型」と、回線とプロバイダの契約がセットになった「プロバイダ一体型」の2つがあります。
「プロバイダ選択型」では完全に自由に選べるわけではないですが、複数の選択肢の中から自分の希望に合わせてプロバイダを選ぶことができることがメリットです。
一方「プロバイダ一体型」では回線に合わせて特定のプロバイダになるものの、回線とプロバイダの契約がセットになるため手続きや支払いがまとめて済むので便利です。
ここまでプロバイダについて説明してきました。ではどのプロバイダを選んだらよいのか、具体的にプロバイダを選ぶ際のポイントについても順に見ていきたいと思います。
プロバイダを選ぶ前にまずはインターネット回線の種類を選ぶ必要があります。光回線やWiMAXなどの回線を選び、先に説明した「プロバイダ選択型」の場合は、その後にプロバイダを選択する流れになります。
回線を選ぶ際は、自分のインターネットの用途や希望に合った通信速度の基準を満たしているかを確認することが大切です。動画をよく観たり、オンラインゲームに使用する場合は高速通信が必要になる可能性が高いので、自分が必要な基準をよく確認することをおすすめします。
回線によって通信速度は異なりますが、実はプロバイダによっても回線の混雑状況が異なるため、インターネットの通信速度もそれに伴い変わってくるため注意が必要です。
利用料金もプロバイダやプランによって異なります。先程説明した通信速度も考慮しつつ、自分の希望に合わせてよく比較しながら無理なく支払いができるプロバイダを選択しましょう。
また、条件を満たせばキャンペーンやキャッシュバックの特典によって、よりお得に利用できる場合もありますので、合わせてチェックするとよいでしょう。
サポート体制もプロバイダを選ぶ上で大切なポイントになります。
利用中に不具合などが起きた際、問い合わせ先がわからないと非常に困ります。
サポート内容も事業者によって異なりますので、いざというときにどのようなサポートを受けることができるのか、事前に確認しておくとよいでしょう。
ここまでプロバイダの選び方について簡単に説明いたしましたが、プロバイダを選ぶ際に注意しなければならないことがいくつかあります。ここではプロバイダを選ぶ際の注意点を3点ご紹介いたします。
実は戸建てとマンションでは配線の仕組みが違うため、インターネット料金や工事費に大きな差があります。
戸建ての場合はマンションに比べて料金は高くなりますが、基本的にひとつの回線をひとつの家庭で使い、電柱から直接配線されているので、通信速度が速く安定感があることが特徴です。
一方、マンションはインターネット回線を共有しているため時間帯によっては通信速度が遅くなることがありますが、料金が安いことが特徴です。
住宅によって料金にも差が出ますので上記の知識も頭に入れておくとよいでしょう。
また、先程キャンペーンやキャッシュバックの特典によって、よりお得に利用できる場合もあると説明しましたが、これらの特典はきちんと条件を確認することが大切です。
キャンペーンの適用期間や条件が満たされているか十分に確認し、特典を得るために不要なオプションに加入して結果的に損をすることがないように気をつけましょう。
契約したいインターネット回線やプロバイダがあったとしても自分の地域が提供エリアに含まれていない場合はサービスを受けることができません。
各回線は公式サイトなどで提供エリアの確認ができる場合がほとんどなので、自分の地域が提供エリアに含まれているか事前に確認しておくことをおすすめします。
契約する回線が有線タイプの場合は、インターネットを利用するために開通工事を行う必要があります。必ずしもすぐに利用を開始できるわけではなく、ネットが開通するまである程度時間がかかると思ったほうがよいでしょう。
有線タイプの場合はインターネットの利用を開始したい日までに工事が完了できるようプロバイダ契約も計画的に行うことをおすすめします。
プロバイダについてある程度理解はできたものの、やはりプロバイダの選択に不安があるという方には、先に説明した「プロバイダ一体型」のインターネット回線を選ぶことも方法の一つです。
WiMAXは「プロバイダ一体型」の回線なので、契約の手続きや支払いをまとめて済ませることもでき、問い合わせ先も回線とプロバイダで迷うことがないので便利です。
また、WiMAXはすぐにインターネットの利用を開始したいという方にもおすすめです。WiMAXは回線工事が不要なので、店頭での契約であれば即日でインターネットが利用できることもメリットの一つです。
さらに有線タイプとは違い、WiMAXなら家だけでなく外出先への持ち運びも可能なのでより自由にインターネットを楽しめることも魅力です。
ここまでプロバイダの意味や選び方について説明させていただきました。プロバイダについて少しでも理解が深まったでしょうか?
インターネットを利用するためにはプロバイダ契約は欠かせません。プロバイダによって「通信速度」「料金」「サポート内容」などは変わってきます。自分の希望に合ったプロバイダを選択できるように、よく比較して選びましょう。
プロバイダを選ぶ際は今回ご紹介したポイントをぜひ参考にしてみてください。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。