新学期の開始とともに、オンライン授業を本格的に導入する学校が増えてきました。また、テレワークを推進する動きも以前より強くなってきましたよね。
場所を問わず手軽に使えるポケット型Wi-Fiは、Wi-Fi環境の準備が急きょ必要になってしまった方の強い味方です。
そこで今回は、データ容量が月間無制限のポケット型Wi-Fiや、無制限ではないものの、月間100GB以上使える大容量のサービスについてご紹介していきます。
※本記事は2021年9月3日に作成されたものです。現在の状況とは異なる可能性があることを予めご了承ください。
目次
ICT市場調査コンサルティングのMM総研は、「携帯電話の月額利用料金とサービス利用実態(2021年7月時点)」の調査結果を、2021年8月26日に発表しました。
(参考:MM総研)
そのレポートによると、スマホユーザーは1ヶ月あたり平均8.72GBのモバイルデータ通信を行っているようです。
また、同調査ではスマホユーザーの月間平均Wi-Fiデータ通信量も分析しています。その結果、Androidユーザーは平均15.76GB、iPhoneユーザーは平均19.55GBのWi-Fiデータ通信を利用していることが分かりました。全体の平均値は17.45GBです。
この数値を先ほどの月間モバイルデータ通信量の平均値8.72GBと合算すると、約26.17GBになります。つまり、スマホユーザーは月間平均26.17GBのデータ通信を行っているということです。
とはいえ、この数字はあくまで平均値に過ぎません。調査結果を詳しく見ると、少数派ではありますが、モバイルデータ通信を月間100GB以上利用している人もいました。
また、今回の調査で対象としているのは、スマホのデータ通信量だけです。パソコンなど、スマホ以外の電子機器で利用したデータ通信量は数値に含まれていません。
普段から、スマホ以外の機器でもデータ通信している人の月間データ通信量は、26.17GBよりもずっと大きくなるはずです。ちなみに筆者の2021年8月の月間データ通信量は、スマホのモバイルデータ通信が3GB未満・Wi-Fiデータ通信が約40GB、パソコンは100GB超でした。
毎月、スマホのモバイルデータ通信量の多さに頭を抱えている方は、月間のデータ通信量が無制限のポケット型Wi-Fiを利用しましょう。
例えばWiMAXや楽天モバイルのポケット型Wi-Fiは、月間無制限で使うことも可能です。(※)
スマホの大容量プランを契約したり、データの追加購入を繰り返したりするよりは、スマホとポケット型Wi-Fiを併用した方が通信費を節約しやすくなりますよ。
※短期間のうちに大容量のデータ通信を行った場合、通信速度制限が行われることがあります。
「『月間無制限』ではなく、『完全無制限』のポケット型Wi-Fiが欲しい!」という方は多いと思います。
残念ではありますが、それは諦めてください。
確かに「完全無制限」を謳うポケット型Wi-Fiは存在しました。しかし、それは2020年2月頃までのこと。2021年9月現在、すでに「完全無制限」のポケット型Wi-Fiは利用できないものと考えてください。
実は、ポケット型Wi-Fiで「完全無制限」のサービスを提供し続けるのは、非常に難しいことなのです。かつて「完全無制限」をPRしていた一部のポケット型Wi-Fiでは、通信トラブルなどが頻発し、総務省の行政指導が行われました。
それ以来、ポケット型Wi-Fiを販売する多くの会社が、公式サイト上から「完全無制限」という文言を削除。現在は「月間100GBまで」など、容量の上限を明記しています。
ユーザーとしては、やはり「完全無制限」のものを使いたいところですが、これからは「月間無制限」のポケット型Wi-Fiを利用するようにしましょう。
月間無制限でデータ通信できる、おすすめのポケット型Wi-Fiを2つご紹介します。
WiMAXは、UQコミュニケーションズが回線の整備を行っている通信サービスの1つです。オプション利用料がかからない通常のモードを利用すれば、月間無制限でデータ通信することができます(※)。データをたっぷり使いたい方に打ってつけですよ。
さて、WiMAXといえばテレビCMでもお馴染みのUQ WiMAXが有名ですよね。しかし、WiMAXのサービスは、他の会社と契約して利用することもできます。実は、WiMAXには複数のプロバイダ(契約窓口)があり、UQ WiMAXもそのうちの1つに過ぎないのです。
WiMAXの月額料金やキャンペーン内容は、プロバイダごとに異なります。しかし、使用している通信回線は全プロバイダ共通であるため、どこと契約しても通信エリアや通信速度は変わりません。
本記事では、そんなWiMAXプロバイダの中でも特におすすめのBroad WiMAXについてご紹介します。
※ギガ放題プラスプランの場合
直近3日間に利用した通信量の合計が15GBを超えた際、翌日のネットワーク混雑時間帯(翌日18時頃~翌々日2時頃)に通信制限がかかります。制限中の最大通信速度は約1Mbpsです。
【Broad WiMAXのサービス概要】
Broad WiMAXは、株式会社Link Lifeが運営しています。5G通信にも対応しているギガ放題プラスプランの月額料金は以下の通りです(※)。
・ギガ放題プラスプランの月額料金
初月 | 4,763円の日割料金 |
1~24ヶ月目 | 4,763円 |
25ヶ月目以降 | 5,313円 |
Broad WiMAXの強みは、WiMAXのWi-Fiルーターを全機種0円で利用できること。ポケット型Wi-FiのGalaxy 5G Mobile Wi-Fiは、UQ WiMAXのオンラインストアで20,000円以上する高額機種ですが、Broad WiMAXなら0円です!
また、Broad WiMAXでは、端末を2台同時に申し込むと5,000円がキャッシュバックされる「2台目キャンペーン」も開催しています。ポケット型Wi-Fiを複数所持したい方にもおすすめのプロバイダですよ。
※5G通信は一部の対応エリアでのみ利用できます。
楽天モバイルが販売しているポケット型Wi-Fiです。楽天回線を利用できます。
Rakuten WiFi Pocketのメリットは、楽天回線エリア内であればデータ無制限で使い放題になること(※)。20GB以降は、どれだけ使っても月額3,278円です。
ただし、楽天回線はまだつながりにくいエリアがあるため注意してください。楽天回線のエリア外では「パートナー回線エリア」を利用することになり、月間5GBの上限があります。この容量をオーバーしてしまうと、通信速度が最大1Mbpsに制限されてしまうので気を付けてくださいね。
Rakuten WiFi Pocketに興味がある方は、普段の行動範囲が楽天回線エリア内にあるかどうか、こちらでチェックしてみましょう。
※楽天回線エリア内でも、公平なサービス提供のために通信速度制限が行われることがあります。
「月間無制限とまではいかなくても、もう少し安くて100GBくらい使えたら嬉しい」という方にぴったりのポケット型Wi-Fiを3つピックアップしました。
月間100GBを月額3,400円(以下、2年割引適用時の金額)で使えます。プレミアムプランを契約すれば、200GBまで使えて月額4,400円です。
余計な出費を抑えられる従量課金制を採用しており、月間データ使用量が5GBまでであれば、月額900円で利用できます。
ただし、データ容量を追加購入することはできません。プランの最大データ容量を超えた場合、通信速度が約最大128kbpsに制限されてしまうため注意してください。データ容量は翌月1日にリセットされます。
月額3,828円で月間100GBまで使えます。データ容量は月間最大3回、30GBまで追加購入が可能です。
月間データ使用量が100GBを超えた場合、翌月1日の午前0時まで送受信速度が最大128kbpsに制限されてしまいます。一方、「○日間の利用容量が△GBを超えたら通信制限がかかる」といったルールはありません。
なお、通常プランは月額固定ですが、THE WiFiでは従量課金制のプラン「THE WiFi FIT」も提供しています。
【THE WiFi FITの月額料金】
1GBまで | 1,298円 |
5GBまで | 1,628円 |
20GBまで | 2,068円 |
40GBまで | 2,596円 |
100GBまで | 3,960円 |
毎月のデータ使用量に差がある方には、こちらのプランの方がおすすめですよ。
月間100GBを月額3,718円で使えます。データ容量の追加購入はできません。
100GBを超えると、翌月1日まで通信速度が最大128Kbpsに制限されます。しかし、「○日で△GBまで」という制約はありません。
最低契約期間が1ヶ月と短いため、短期利用を検討している方にもおすすめのポケット型Wi-Fiです。
WiMAXランキングでは、ポケット型Wi-Fiを取り扱うWiMAXプロバイダ各社を月額料金、特典、発送の早さ、サポート充実度の項目をランキング形式で比較できます。ポケット型Wi-Fiが気になっている方はぜひ見てみてください。